妻から「カレーを食べたい」とリクエストを受けて作り始めたら、息子が料理の様子を見に来て「ぼく、パスタが食べたい」とニコニコしている。はて、どちらの希望を叶えればよいのだろうか。一瞬間考えたのち、カレーパスタを作ることにした。
ただし、中途半端な出来になればどちらにもがっかりされるのは明白。二兎を追って一兎も取れないという事態にならぬよう、細心の注意を払って事に挑まねばならぬ。私の頬を冷汗が伝った。
カレーパスタ
少し話は変わるが、高校生の頃に古典のテスト勉強のために友人を家に招いて、お昼ご飯にパスタを作っていたことを思い出した。他のテストは一人でやった方が効率がいいのだが、古典に関しては友人と話しながら勉強した方が効率が良かったのだ。おそらく、気晴らしや息抜きという意味もあったのだろう。
自分の気晴らしのために突き合わせるわけだから、お昼ご飯ぐらいふるまわねばなるまい、という心理が働いたのか、単に料理の実験台だったのか、それは思い出せないのだが、確かに私はパスタを作っていた。
テスト期間には夕食にカレーが出ることが多く、実家ではかなり大量に作ることもあって、テストが午前中で終わった日の昼食に食べていた記憶がある。温めてごはんにかければ出来上がりなので簡単である。そうか、それを見越して作ってくれていたのか。
そのお昼に食べるカレーに溶き卵を混ぜてパスタに乗せて食べたことが、私のカレーパスタの歴史の1ページ目であった。
作り方
歴史の1ページ目とは異なり、現在はカレー粉で作っているし、溶き卵も入れない。そもそも久しく作っていない。なのでかなり即興と閃きで作った。ゆえに、覚えていないのである。作ってから3週間経ってこの記事を書いているせいでもある。
ということで、撮影した写真をもとに思い出していくことにする。
まずは1枚目。ほうれん草が破格値で売っていたので、大量に茹でたのだった。記憶では「大量」のはずだったのだが、茹でてみたらこんなにミニマムになってしまうほうれん草はちょっと悲しい。倍ぐらい買ってきても良かったな。
次の写真はカレーの作りかけの写真だと思う。オーソドックスなチキンカレーだ。 なのでレシピはいつもの作り方と変わらないはずだ。新玉ねぎが安かったので、半玉使用した。新玉ねぎからも水分は出るのだが、万全を期すために無水ではなく水を200ml投入した記憶がある。
そして仕上げに茹でたほうれん草を投入し、火を止めて軽く混ぜて完成だ。ほうれん草を入れてこのまま加熱し続けると、ほうれん草の色が悪くなるし、食感も味も悪くなるのでお勧めしない。
そういえば、以前豚汁の作り方の記事に「コツ以前にほうれん草と小松菜をそのまま入れてるって…」みたいな匿名コメントを頂いたことがある。書き方に悪意があって気分を害されたので削除するに至った。
おそらく尿路結石の原因となるシュウ酸ナトリウムの含有量が高いことを言いたかったのだろうが、最近は「サラダほうれん草」なるシュウ酸ナトリウムの含有量の少ない生食用のほうれん草もあるし、そもそも小松菜にはシュウ酸ナトリウムの含有量が少ないのだ。
完成
話が少し逸れた。最後の一枚は完成したカレーパスタの写真である。息子用に作った分の写真はなかった。取り忘れたのか、作ってすぐに息子によって運ばれてしまったのか、それは分からない。
パスタは硬めに茹でた後、鍋に投入してすこし馴染ませた…はずである。多分、今作れと言われたらそうするのでそうしたはずである。
毎度のごとく、息子も妻もあっという間に食べてくれて嬉しかった。また作る機会があったなら、作ってすぐに記事にしようと思った次第だ。更新をサボっていたこともあり、あと2回分書いていないカレーがあるし、今日もカレーを作っている…。
誰かに書けと言われたわけではないが、日々の記憶を残しておくのはのちの自分のためには悪くない行為だ。久しくメインブログを書いていないのだが、読み返すことはある。ああ、自分はこんなことをしていたのだ、これは少し誇張しているな実際はこうではなかったな、など蘇るものと戯れるのも楽しい行為なのだ。
カレーも「こんなカレーを作ったのだな」と思い返せる時間が後々来るはずだ。その時の自分のために、なるべくサボらず書いていきたいと思う。