一人暮らしの時分、私はよくサラダを作って食べていたように思う。レタスと水菜あたりを切ってサラダスピナーに入れて水分を切り、冷凍食品のシーフードミックスとトマトあたりを盛り付けてサラダを作り、それを健康だと思って食べていたのではなかっただろうか。サラダにはピエトロのドレッシングも欠かせなかったと記憶している。
あれから数年経ち、私は全くサラダを作らなくなった。野菜を取るなら味噌汁の方が効率がいいと感じて以来、作る意義をなくしたのである。生の酵素？そんなもの知らない。
サラダを作らなくなって買わなくなったものの一つにレタスがある。特に食べたいと思うものではなかったので、気づけば数年購入していなかったように思う。料理に使おうにも、レタスである必要が感じられないし、何より存在自体を忘れていた節もある。
そんな私がなぜか先日、レタスを手に取ったのだ。明日は雹が降るかもしれない。
レタス
なぜ手に取ったかといえば、たまたま店頭に並んでいた地場野菜のレタスが大きかったからなのだ。それだけの理由で人はレタスを手に取る。そしてその大きさだけでなく重さにも驚き、気づけば買い物かごに入れていた。
久しぶりにレタスを買ったからと言って、作るものはサラダではない。カレーである。残った分は妻にハンバーガーでも作ってもらおうと思った。
キーマカレー
ということで、一番合いそうなキーマカレーを作った。じゃがいもを少し大きめにカットし、仕上げにトマトを軽く炒めた。それ以外の作り方はいつも通りである。
レタスも一緒にサッと炒めると美味しそうだが、今回はレタスを皿の下に敷き、上にキーマカレーを載せて食べることにした。
モスバーガーの菜摘を一瞬思い出したが、これは包めない。包むときっとこぼれおちるであろう。息子は野菜は問題ないので、カレー粉を入れていないものを同じように盛り付けた。案の定あっという間になくなってしまった。曰く「レタスシャキシャキしていて美味しい。パパのカレーさいこう！」だそうである。うれしい。
感想
レタス美味しいな！こんなに甘さを感じるものだっただろうかと驚いた。添え物ではない、主役級の活躍である。なぜ私はここ数年買わずにいたのか、己の愚かさを恥じるところまでいった。雹はもちろん降らなかった。
この後、妻特製ハンバーガー（とっても美味しかった）に使っただけでなく、炒め物や味噌汁に入れてみたが大変美味であった。これが地場野菜マジックなのか。
3か月後
以降、私はレタスを買うようになった。この時からおよそ3か月が経ち、レタスキーマカレーもこなれてきた。夏野菜とも相性抜群である。
夏は野菜がとても美味しい。いっぱい食べて夏バテせずに乗り切りたいものである。
