今年がもうすぐ終わってしまうことに気づき、ふるさと納税の残り限度額を確認し、妻に何がいいか問うたところ「ホタテがよい」という回答があったため、ホタテを返礼品としてる自治体に寄付をした。
ふるさと納税についてはコスパが云々声高に仰る方がうるさくて辟易する。確かに私ももっと若く今よりさらに無知蒙昧な独身時代であったなら、その声高な声に賛同しコスパ最高品を求めるウェブ上の旅に出発していたのかもしれない。
だが、年を取って分かってきたことは、コスパなんて気にしないでも、楽しいことはいっぱい転がっているということだ。「こんな場所でこんなことをやっているんだな」という新鮮な驚きを得、その自治体の歴史や産業に触れ、いつか行けたらいいなと思い、交通手段を調べながら寄付をする。今はコスパを考えるよりそっちのほうがはるかに楽しい。
ベビーホタテ
話がホタテからそれてしまったが、妻の命を受けて寄付した自治体から、返礼品としてベビーホタテが届いた。ベビーというから小ぶりのものを想像していたのだが、十分大きかったので驚いた。たまたま旬だったのか、水産技術の進歩ゆえなのかは分からないが、サイズが小さいからベビーというわけではないことだけ分かった(調べてみるとホタテの稚貝がベビーホタテなのだとか)。
さて、届いたら食べたくなるのが人情である。妻と息子に調理法を問うたら「カレー」と返ってきたので仰せのままにすることにした。
牡蠣の時と同じように煮込むと水分が抜けて小さく硬くなってしまうのは避けたかったので、あまり煮込まないようにしたかったので、キーマカレーを作ることにした。材料もちょうどよく揃っていた。
ホタテカレー
いつものように野菜を細かく刻んで弱火でじっくりと炒める。じゃがいもは火が通るのが少し遅いので、レンジで1分半ほど温めてから入れてみた。火がしっかり通ったらひき肉と調味料とホタテ(冷凍のまま)を投入し、蓋をしてしっかり火が通るまで待つ。
その後、息子分を取り分けた後、カレー粉を投入し、再び蓋をして少し煮込んで完成である。終始弱火で調理したからか水分のロスも少なく、狙い通りホタテもある程度大きさを保ったまま仕上がった。
カレー粉は多めに入れたのだが、カレー粉の粉っぽさがなく、辛さもしっかりしていてとても「いいもの」に仕上がったと思う。
盛り付け
そのまま盛り付けて食べても良かったのだが、冷蔵庫にサニーレタスがあることを思い出した私は、「サニーレタスを貝殻に見立てて盛り付ければ、コンセプチュアルなカレーになって映えるのでは!?」いらぬ茶目っ気を出してしまった。
そうして妻に供したところ「あなた、これはホタテではなく牡蠣の貝殻よ」と一蹴されてしまった。しくしくしく…。次回は牡蠣とホタテのカレーを作ってリベンジすることを心に誓った。
おわりに
息子はとても気に入ってくれたようで、今回もあっという間に食べてしまった。いつも同じようなことを書いているが、本当にあっという間に食べてしまうのである。彼はカレー(粉は入っていないがそう私が呼んでいるもの)が大好きなようだ。
ホタテはたっぷりあるので、炊き込みご飯にもしてみたが、これもとても美味しかった。息子もあっという間に(以下略)
なお、私はカレーばかり作っているが、カレーしか作れないわけではない。ちゃんと片付けもする。多分、結構きれいに手際よくできているはずだ。カレーを作ることしかしていないわけではないことだけはお伝えしておきたい。と、なぜか弁解したくなったので書き添えておく。